●会員による会員のための親睦・勉強会 第1回目●
日時:2005年11月1日 場所:築地・朝日エル会議室
題名:「中国の野菜生産現場から」
講師は日中合弁企業に日本から派遣された方。現地で野菜を作る苦労話や、中国の野菜輸出には様々な規制がかかっていることなど具体的な話を、スライドを交え伺った。

日本向けの野菜輸出では「一斉に収穫して加工場に運ぶ」のが肝心。そのために育種の改良に試行錯誤や工夫がされた。国土広しといえども、中国の野菜の主要産地は華中。特に山東省の土壌は野菜に適する。講師が担当した場所では、塩害の発生や土の固さに閉口したことも。

CIQ…輸出するものを品質管理する中国の行政機構。以前、ほうれん草の残留農薬ではかなり問題となったが、中国では現在輸出する際にかなり厳しい規制がある。

輸出する野菜は、あらかじめCIQに登録・認証された「野菜基地」でなければならない。認証されるには、土や水の分析、農薬の管理・使用状況の管理、担当者の教育などが必要。畑から加工、出荷までロットの管理され、「トレーサビリティ」がなされている。

中国では作られた野菜は、輸出ものと国内用に初めから分かれているが、ここ1年ぐらいで主要都市のスーパーには高品質の野菜も一部並ぶこともある。刻々と変わりゆく中国経済と野菜事情にこれからも目が離せない。
(まとめ文責・日原幸子)


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