●「有名野菜品種特性研究会(サトイモ)」報告●
担当理事  吉岡 宏
【開催日時】
2011年12月12日(月)  13:30〜17:00
【開催場所】
女子栄養大学駒込校舎・松柏軒
【参加者】
50名(一般消費者、市場流通・小売、加工・調理、農協・生産者、公的機関、報道)
【司会・進行】
理事 川口 和雄
【研究会座長】
理事 吉岡 宏

開催趣旨
 サトイモは、熱帯アジア原産の重要な主食となっているタロイモ類の仲間で、我が国では最も北方で栽培され古来から広く親しまれている重要野菜である。

 栽培適応性が広く全国各地に適した品種が存在し、どの部分を主に利用するかにより、親芋用品種、子芋用品種、親子兼用品種、葉柄用品種に大別されている。

 しかし、その生産量は年々減少し、昭和55年の46万t(+中国産約8万t)をピークに、平成21年には18万t(+中国産約4万t)まで落ち、栽培面積、消費量とも減少している。消費の現場では関東地区で生産の多い小芋用品種(土垂)のみがサトイモと思われている感があるが、消費拡大のためにはルーツから見直し、国産の多様な形質や機能性を再認識し、和風料理にとどまらず洋風料理やスウィーツにも発展利用できないか。

 そこで、本研究会ではサトイモのルーツであるタロイモについて、種の多様性や利用状況に関する知見を得るとともに、わが国のサトイモについて、その来歴、品種分化、栽培法等についての講義、おもな品種の生態観察と試食をとおして知見を深め、国産ならではの多様なサトイモの品種・栽培法を再確認し、生産と消費の拡大に向けて意見交換を行う。本会の趣旨をご理解いただき、多数のご参加をお願いいたします。
研究会
 今野 聰理事長の開会の挨拶に続きサトイモに関する講演、蒸し焼きによる試食会、評価(アンケート)が行われた。
有名野菜品種特性研究会(サトイモ)
■講演

1)世界のタロイモ −種の多様性と利用について−
東京農業大学 学術情報課程 博物館情報学分野 
教授 小西 達夫 氏

2)サトイモの品種と栽培について
埼玉県農林総合研究センター 園芸研究所 鶴ヶ島試験地 
専門研究員 岩元 篤 氏

講演に対する質疑応答
食べ比べ
試食アンケートの集計結果
  
(文責 事務局 真柄 佐弘)
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