タイトル<野菜の学校>
● 2008年度「野菜の学校」 ●
- 2009年3月 修了式&卒業旅行のレポート -
修了式開催日: 2009年3月7日(土) 修了式会場:東京都青果物商業協同組合会議室
卒業旅行開催日: 2009年3月14日(土) 卒業旅行場所:霜多ファーム(取手市)&平山ホウレンソウ農場(稲敷市)

◆2009年3月7日(土) 修了式パーティー

【修了式プログラム】
(1)
修了式:修了証授与 皆勤賞
(2)
記念講演「野菜情報のウソ・ホント」
食生活ジャーナリスト 佐藤達夫氏
(3)
受講生による1分間スピーチ
(4)
パーティー:野菜スイーツとわんさか蒸し野菜
【修了式】

野菜と文化のフォーラム名誉会長 鈴木康司氏と、次期校長 大澤敬之氏の挨拶に引き続き、修了証の授与が行われました。野菜の学校は、4月から3月までの12回を1期とし、8回以上の出席者には修了証が出ます。今期は25人に修了証を、5人に皆勤賞をお渡ししました。皆勤賞は、「なにわ伝統飴野菜」。なにわ伝統野菜を使った有平糖で、野菜の味がすると好評でした。

 

【記念講演】

毎月の講義は野菜の来歴から始まって、品種、育種、消費動向などのお話が中心です。最終回となる今月の講義は、食品としての野菜にアプローチ。「食品って何?」ということから解き明かし、過激な意見や情報に惑わされず、科学的に健康情報を捉えるとはどういうことか、具体例を挙げてお話いただきました。佐藤達夫氏のお話は、鋭い視点ばかりではなく、分かりやすく笑いもあり楽しく学べました。

 

【受講生による1分間スピーチ】

通常のプログラムに食べ比べの感想を述べるコーナーがありますが、グループ代表が行い、受講生全員が話す時間はありません。そこで、今回、「1分間スピーチ」で、受講生に受講動機や野菜との関わり、講座と仕事についてなどをお話してもらいました。持ち時間をオーバーする人が続出! また、専門領域の講演をしたいとのお申し出もいただきました。受講生同士の親密度が増し、その後のパーティーがより和やかで実りある会となりました。

 

【パーティー】

昨年同様、珍しい野菜の展示と試食および取り寄せ野菜菓子、スタッフ手作りの野菜スイーツパーティーです。

野菜の展示は御倉多公子さんによるアレンジ(写真・上)、大橋路子さんの繊細な野菜カービング制作と華やかでした。

紅芯大根のカービング
大根・人参のカービング
展示した野菜は21種類。その一部が下の写真です。シマウマのような模様が入った、緑のゼブラトマト。ルビーのようなマイクロトマト。パープル人参、沖縄の島ニンジン、ちょっと塩味がするバラフ。安納芋、アピオスは蒸して試食。マーメラス、そら豆は茹でて、葉わさびは熱を加えて辛さをしっかり出して提供しました。先月、展示で見たつぼみなを茹でたところ、少量だったので試食者が殺到しました。
ゼブラトマト
マイクロトマト
バラフ
ゴールデンシャイン
つぼみな
野菜プレート1
野菜プレート2

野菜菓子は4品。「野菜ぜりい」は、スタッフ西川千栄さんの手作りです(写真・左)。いくつもの工程を経て、野菜たちのしずくが鮮やかな宝石に変身しました。口に含むと、野にある香りがほのかにして、とてもおいしいスイーツでした。

山形から取り寄せた「漆野インゲン甘煮」は、サヤから豆が透けて見える芸術品(写真・下左)。

野菜ぜりい(大根、紅芯、生姜、人参、バジル)

そして、野菜入りのチョコボール(写真・右端)。「中には何の野菜が入っているか、召しあがって当ててください」とクイズ付で登場。正解は、ごぼうと人参でした。

そのほか、たまねぎのクッキーと春菊のクッキーも用意しました。

漆野インゲン甘煮
チョコボール

当日、次期校長 大澤敬之氏の畑からホウレンソウのお浸し、栄養の話の上原悠子さんから五郎島金時芋の蒸かしも加わって、あふれんばかりの食卓でした。

 

◆卒業旅行(産地研修) ・・・霜多ファーム(取手市)&平山ホウレンソウ農場(稲敷市)
卒業旅行(産地研修)は、野菜の生産地に行って学ぶバス旅行。32名の参加がありました。安心・美味な野菜を追求する霜多増雄氏に、野菜や土壌を分析する重要性など、農業にかける熱い思いをうかがい、特製ブレンドの香り高く温かいハーブティーもいただきました。ハウス見学をした後は、平山氏のホウレンソウを独特な方法で販売しているスーパーカスミへ。出荷工場、ホウレンソウ畑も見学し、お話もうかがいました。生憎、雨が降りましたが、おふたかたの情熱的なお話は尽きることがなく、雨が吹き飛び、帰路は雨も上がって無事終了しました。
霜多増雄氏、ハーブハウス
平山清氏、ホウレンソウ畑
 
>>> 2008年度野菜の学校一覧へ